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理事長挨拶

 吸入指導を通じて、多くの医療者と知り合い、たくさんのことを教えていただくことができました。

 吸入指導とは医師と薬剤師が行うものという意識から、ここ数年、看護師、理学療法士、言語療法士、そして何よりも患者さん自身が吸入療法の主役という考え方に変わってきました。患者さん自身が自分の疾患についてしっかりと理解し、吸入療法をなぜ継続して行わなければならないかということをわかってくださること、これが『吸入療法は途中でやめてしまう人が多い』という過去に対する回答になるのではないかと思います。その意味で、吸入支援という言葉を使うことにしました。

 患者さんを主役とした吸入支援は、コンプライアンスからアドヒアランスへ、そしてさらにコンコーダンスという言葉を用いるようになったという変化にも現れています。

​ 吸入支援は、実はとても楽しいのですが、システムづくりから多くの職種への連絡、講習会の実施などとても大変です。時には大変で心が折れそうになることもあります。しかし、全国の仲間、自分以外の職種と連携することで、新たな発見があり、たくさんの知恵が結集され、思いも寄らなかった発展があります。

 吸入支援は、実は患者さんの支援だけではなく、我々医療従事者自身の支援でもあることに気づきました。

​ ぜひ、地域から全国の仲間とつながり、楽しく吸入支援を行いましょう。

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​吸入療法のステップアップをめざす会

理事長 駒瀬裕子

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